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2005年12月31日

年の瀬をこの一冊とともに

北海道在住の著者による食育エッセー集。2人の息子が農作業や料理体験などを通じて、命あるものをいただく尊さや、日々の食事のありがたさに気づいていく様子が描かれる。

 「食育は、味覚のふるさとづくり」という著者は、舌が覚えているふるさとがあれば、総菜などのいわゆる「中食(なかしょく)」や外食が増える時期があっても、いつかまた家庭の味に帰ってこられるのではないかと語る。

 その言葉通り、幼い頃から食への関心を持って育った息子たちは、母親に「遺言にはカレーライスの作り方を」とお願いしたり、大学生になっても「毎日弁当を作って」と頼んだり、家庭の味を体にしっかり刻んで成長している。

 食育は親にとっても発見の連続だ。6月には牛乳が「夏の味」になることや、「キュウリの声」が聞こえることなど、子どもの言葉にはっとさせられた経験も紹介されている。

農家の人ってすごいよね。野菜の声が聞こえるんだよ! 自身の息子ふたりの子育てを通して綴る、親子のさわやか食育エッセイ。「いただきます」を出発点に、家庭の食生活から生命の大切さを語る。


投稿者 niseko : 2005年12月31日 19:42